クリスマスのページェントで 日曜学校の上級生たちは 三人の博士や 牧羊者の群や マリヤなど それぞれ人の眼につく役を ふりあてられたが、 一人の少女は 誰も見ていない舞台の背後にかくれて 星を動かす役があたった。 「お母さん、 私は今夜星を動かすの。 見ていて頂戴ねー」 その夜、堂に満ちた会衆は ベツレヘムの星を動かしたものが 誰であるか気づかなかったけれど、 彼女の母だけは知っていた。 そこに少女の喜びがあった。 >> 戻る