白菊の地(つち)ひくく咲きをるやうなをとめを天は択び給ひき 慮外なる受胎告知に崩れゆく処女マリアの繊(ほそ)き輪郭 斯くわれに成れかしとやや応ふれどなどかうれしき天つ言祝ぎ 堪へかねてひとり落ちゆく道の空マリアの頭蓋(なづき)うぁんうぁん鳴れり されど主に肯ふは正に幸福なりとエリサベトは君を抱けり ぬばたまの冥暗うがち天空(てんくふ)を仰ぐマリアに陽光しづか ややややに讃ふる歌ぞ溢れきて水より清(さや)にマリアを濯ぎぬ >> 戻る