Jesus, Lover Of My Soul
信仰生活の証し
 
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■私を支えてくださるお方
30代 女性
 主の御名を讃美します。
 神様から頂いた恵みを語る前に、ひとつだけ私の罪の告白をさせていただきたいと思います。

 わたしは何年も前から病気をもっていました。でも、体の方はずっと元気に過ごしていました。けれども、二年ぐらい前から痛みが伴うようになってきて、ちょうど去年のはじめ頃から背中がとても痛くて、夜もろくに眠れなくなりました。眠れない日が続き、病院も変わり、とても強い薬を頂くようになりました。ですから、今までしていた教会のご奉仕もできなくなってきました。
 役員にしていただいていたのですが、役員というのも名ばかりで何のお役にも立ちませんでした。ただ役員として私にできるのが、その一つは祈ることだと教えられ、毎日、名簿にそって教会員の方の一人一人のために祈ってきました。また、荒川教会の礼拝でいつも御力に満たされることを求めて祈っていました。これが私の仕事と思って祈っていました。
 もう一つは、礼拝を守ることです。私を見ていると励まされると仰ってくださる方がいるので、それがうれしくて、私が礼拝に出席することで証しになるのならうれしいと思って、いつも前の日の土曜日から「明日元気に出席できますように」と必死に祈って、朝、背中が痛くても我慢して礼拝に出席してきました。
 どちらのお仕事も最初はとっても謙虚な気持ちで続けていました。けれども、だんだん日が経つにつれて、いつの間にか私の心はとても高慢になっていたのです。
 たとえば、教会員の方のためにお祈りしていても、しばらくお休みしている方が久しぶりに教会にいらっしゃたりすると、「ああ、私の祈りがきかれた。神様が聞いてくれたんだ」と、心の中で満足し、神様に感謝の祈りもしないで、自分自身の祈りを誇っていました。
 あと、日曜日の朝に背中が痛ければ痛いほど、がんばって出席できたときは、いつもみなさんに祈って頂いているから、その祈りに支えられて、招かれた力が半分と自分の努力が半分だなんていう、変な満足を持つようになってきてしまいました。

 ところが、ついこの間の二月の事です。強い薬を飲んでいますから胃腸の調子も弱くなっていて、便の方もいつも薬で調節をしないとうまくできないのですが、風邪をひいたために、日曜日の朝になって突然下痢を起こしてしまいました。
 それは本当に突然のことで、さあ、これから出かけようというときに、トイレから一歩も動けなくなってしまったのです。今まではどんなに具合が悪くても我慢して教会に来られたのに、この時はどんなに我慢してもトイレから一方も動けずにとうとう礼拝を守ることが出来ませんでした。
 下痢をすると、痛み止めは腸で吸収する薬なので、痛み止めの方も効果がなくなって、体全体がとても痛くなってきました。身動きがまったくできなくなって、祈っていても、いつのまにか祈りに集中できなくて、頭の中で「痛い、痛い、痛い、痛い」と、祈りを忘れて繰り返すだけでした。
 はじめて、祈れないという経験をしました。体重も減って、約二週間続いたのですが、自分が本当に寝たきりで、何の役にも立たない、枯れ枝の棒きれのように思えてなりませんでした。

 その時、皆さんに本当によく支えられて、一生懸命に祈って頂いて、お食事やいろいろな面でも援助していただいて回復はしましたが、それをきかっけに体力のほうはうんと衰えてしまいました。
 今でもトイレに入る度に、祈らずにはいられません。食事をとるときも、食事を与えられた感謝だけではなく、食べられますようにという祈りもしなければならなくなりました。買い物に出るときも、生活の中の行動一つ一つが、祈らなくては何一つできなくなりました。
 今まで本当に当たり前でやってきて、何にも考えずにやっていたことが、自分の力では何一つできなくて、すべて神様に頼らなければならないというを教えられました。そんなわけで、いつもいつも祈って、頼っているのですが、神様は、その祈りをいつも聞いてくださっています。祈れるとは何と有り難いことかと、今、本当に感謝しています。

 私は、今まで何とおごり高ぶっていたことか、自分の務めとして教会のために祈っていると思っていましたけれども、実は神様の力によって祈らせて頂いていたということがわかりました。また礼拝に出席できるのも、自分の努力が50パーセントなんて思っていたのが本当にはずかしいです。本当は、みなさんの祈りに支えられて、神様に招かれた力が100パーセントで、礼拝に出席できるのだということを教えられました。

 そのときに与えられたみ言葉が、ロマ書の11章17節でした。「誇ってはなりません。誇ったところで、あなたが根を支えているのではなく、根があなたを支えているのです」これは、まさに私に与えられたみ言葉でした。この奢り高ぶっていた私の罪を悔い改めたいと思います。

 この棒きれのような本当に役立たずの私ですが、神様はこの役立たずを見捨てられずに愛してくださっていることを、今、私はおおいに自覚しています。今日はその素晴らしさを証ししたいと思います。

 それは、私のために祈ってくださる牧師先生を初めとする兄弟姉妹が与えられたということです。確かに今もまだ毎日痛くて辛いのですが、しかし、私を支える大きな力を神様は与えてくださいました。みなさんが何年も祈り続けてくださっています。
 教会員の方には私のことを祈りの課題として毎日祈ってくださる方が大勢います。そのお陰で毎週礼拝に出られるのは本当に恵みです。毎週の聖書の学びと祈り会でも必ず熱心に祈っていただいています。教会学校でも生徒たちに祈っていただいています。
 それから昨年まで働いていたキリスト教の保育園なのですが、職場でもみんなに祈ってもらっています。また、その職場では、仕事の面でも私のことをよく受け止めてくださって、ずいぶん優遇して頂きました。退職した今でも、祈りの込められた葉書で、園の様子をほとんど毎日送ってくれる姉妹もいます。
 それから毎週の礼拝後に、牧師先生と一緒に私の背中に手をおいて祈ってくださる兄弟姉妹がいます。本当に感謝です、神様がたくさんの兄弟姉妹を通して「がんばれ、がんばれ」と仰ってくださるように思えてなりません。
 それから、もう一つあります。もう何年にもなるのですが、毎週土曜日に、牧師先生ご夫妻と一緒に、私のために癒しについて学んで祈ってくださる兄弟姉妹がいることです。前は私も出席していたのですが、今では私がいなくてもずっと祈り続けてくださっています。棒きれのような私が、皆さんにこんなに大切にされている。これが神様の愛以外になんと言えるでしょうか。
 特に土曜の祈り会に出席してくださる前に、家に手作りのお食事を届けてくださるご夫妻がいます。Uさんご夫妻なのですが、本当に苦しい時に福岡から荒川教会に帰ってきてくださり、幸いにも比較的、私のそばに家を与えられて、お食事を届けてくださいます。そのためにご夫妻は毎週の土曜日の大半を私のためにささげてくださっています。それがもう四ヶ月続いています。
 これがどんなに大変なことか。はたして反対の立場だったらと思うと、私には続けられる自信はありません。それなにも少しも誇ることがなく、心からの祈りの姿をもってしてくださることに、私はイエス様の御姿が重なって、イエス様の愛と聖霊様の働きを見ます。ですから、イエス様に甘えるように、すべてをしっかり甘えて生かしていただいています。ご夫妻をお遣わしくださる神様を、だから讃美せずにはいられません。
 それからもう一つ、神様に見捨てられていないという証拠があります。それは昨年、母が受洗したことです。強情っぱりの母なのですが、今では素直に神様を信じて、心から神様を信頼して生活しています。今まで母が神様に導かれることを祈り続けてきた私ですが、今は逆に母に祈ってもらっています。このことは、本当に奇跡のような神様の愛としか言えません。

 アンドリュー・マーレーという人に『キリストのいやし』という本があります。「病気は罪によって、引き起こされた訓戒であり、信仰の祈りに対して与えられた癒しはゆるしであり、きよめであり、罪を取り去る主の恵みを証しするものである」と書いてあります。罪を告白して、すべてを神様に委ねるなら癒しは与えられ、神様もそれを望まれていると書いてあります。
 そこで私は、二年前、やはりみなさんの前で証しをさせていただいたことがあるのですが、その時のことを少し訂正したいと思います。その時、「わたしは神様から病気を頂きました。癒されたいが、健康になって神様から離れるよりは、天に召されるまで神様につかまっている方が幸せ」といいました。でも、これは癒されたい、癒されたいと祈り続けている限り、神様から離れないであろうと思っていた浅はかな考えで、聖霊様の働きをまったく無視していました。聖霊様が私に働いてくださるなら、たとえ健康になっても神様から離れるわけがありません。
 ですから、わたしは素直に癒されることを求めています。すべてを神様に委ねられるように、聖霊様がいつも共にいてくださることを求めています。そして、私が今こうして幸せでいられるのはイエス様のお陰だと、これからも証ししつづけたいと思います。この愛の神様の素晴らしさをもっともっと讃美しつづけたいと思います。
 何度も同じ事を繰り返しますが、棒きれのような私を見捨てることなく、いろいろな兄弟姉妹を通して、いろいろな方法をもって、私を愛してくださる神様、み言葉によって何時も励ましてくださる愛の神様を心から讃美いたします。
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日本キリスト教団 荒川教会 牧師 国府田祐人  電話/FAX 03-3892-9401  Email: yuto@indigo.plala.or.jp