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聖書のお言葉
天使ガブリエルは、ナザレというガリラヤの町に神から遣わされた。ダビデ家のヨセフという人のいいなずけであるおとめのところに遣わされたのである。そのおとめの名はマリアといった。
天使は、彼女のところに来て言った。
「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」
新約聖書『ルカによる福音書』1章26-28節
クリスマスは、天使たちも大忙しです。
天使たちは、おとめマリアにイエス様のお誕生を知らせました。ヨセフの夢の中にも現れ、婚約者のマリアに神様のお子が宿ったことを告げました。また、イエス様のお誕生日の日には、野宿をしている羊飼いたちに「今日、救い主がお生まれになりました」と、うれしいうれしい知らせを伝えました。
聖書のどこを読んでも、天使たちがこんなはりきって、忙しく働いているのを読んだことがありません。クリスマスが、よっぽどうれしかったのでしょう。みなさんも経験がありませんか? 悪い知らせを伝える役目はとっても気が重たくなりますが、良い知らせを伝えるときは自分もうれしい気持ちになるものなのです。
天使だって同じです。ソドムとゴモラの裁きを伝える時なんかは、本当に気が重くてやりきれなかったに違いありません。でも、クリスマスはすべての人を救う神さまのお子の誕生を知らせるっていうんだから、はりきって当たり前なのです。
でも、天使なんて本当にいるのでしょうか?、
もちろんです。ただし、絵の中に出てくるような翼をもった天使は、想像上の天使に過ぎません。天使は、そんな姿ではないのは確かです。
では、どんな姿をしているのかと言われると困るのですが、わたしは案外と平凡な人間の姿をしているのではないかと思うのです。というのは、聖書の中では、ふつうの旅人の姿をして人間に現れる天使もいるからです。そうすると、最初はそれが天使だとまったく気がつかないということになります。けれども、旅人をもてなしているうちに、だんだんとそれがただ者ではない、まさしく主の使いだ、天使だということになるのです。
クリスマスには、あなたも天使に出会うかもしれません。
今頃、天使たちは人々にクリスマスの喜びを伝えるために、大忙しで駆け回っているはずです。もしかしたら、あなたの側にもいるかもしれませんよ。
最近、あなたは心に残る不思議な出会いをしませんでしたか? その人が、あなたの心の中に神様の愛をちょっとでも感じさせてくれたなら、翼がなくても、白い衣を来ていなくても、天使だったかもしれませんよ。
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